◎ドリ(男):英文科を出てキアミに赴任。講習を受けて小学校教員資格に必要な単位を取得。
政府教員試験にも合格して、現在ラムブソン小学校教師。
◎ビーナ(女):助産師専門学校卒業後、キアミで教師とヘルスワーカー兼務。現在地方政府に
勤務
◎メリアン(女):初等教育課程を卒業後、ラムブソンでボランティア先生として1年間勤務。昨
年10月政府教員試験合格。今年はCMBダタルルタイ分校に移動し、正規教員となる予定。
◎スヌリア(男):経営学科を卒業後、CMB事務局勤務を希望したが新規採用枠がなく、従兄
弟や奨学生だった同級のジュニアワタとアトゥモロックなどでビラーンの組合作りに取り組む。
◎マルチノ(男):車整備専門を終えて有機農業を1年間学んだシラル村の自分の畑でモデル
農場にしてボランティアとして住民への農業指導に取り組んでいる。
ハイスクールを卒業した奨学生は15名、
うち11名がMSU進学を目指しています
2004年9月に実施された国立ミンダナオ大学(MSU)の一般入試では全員不合格でしたが、交渉により先住民族特別枠で全員入れることになりました。進学を希望しない4名を除いて現在11名が、MSUの寮で進学の適正をみる試験に向けて補習授業(英語、数学など)を受けています。合格者のみが6月の正式入学許可となります。
なお、先住民族枠入学の場合は、前期はハイスクールの復習に当てられ、半年遅れてカレッジの単位取得が始まります。 |
|
ミアソン村・公立ハイスクール卒業の6名
うち4名がMSU進学希望です
|
ブラクール村近況報告
ブラクール村では小学校および周辺住民が利用していた水道の水漏れがひどくなり、大規模補修が必要となりました。そのため2003年の理科実験室と同様、2004年のクリスマスプレゼントは、学校施設の改善になりました。これまで、キアミやトゥランボンなどCMB簡易水道建設を支援してくれた市民団体ICECK(千葉市)の協力もいただき、合計10万円で大規模改修が実現しました。
ブラクール小学校は住民自治会が運営をする学校と農園からなり、将来はヤギや果樹、アバカからの収入でその運営費の半分を賄う予定です。昨年度の収入は、コーン・根菜類12,000円、コーヒーとアバカ9,400円、雄ヤギ販売(3匹)6,400円でした。この水道補修で乾季の水遣りが可能になり、果樹苗も順調に育つと期待されます。果実販売収入は最大の自主財源と考えられています。 |
|
|
あしなが奨学金で育ったブラクール小学校の教師たち
以前のFOT会員支援で巣立ったブラクール出身奨学生は7名。近況をPFPのロニーさんに伺
いました。小学校教師は教育だけでなく、アバカや果樹苗の世話、ヤギ飼育の指導を、ブラク
ール自治会役員と協力して行っています。給与は現在HANDSブラクール支援金から支給され
ています。