モナリサからの報告
戴帽式でのモナリサ 2016/07/28
モナリサはこの6月には、看護科3年に進級しました。
2年生後期の学校生活と保健ボランティア活動報告
(PIHS推薦JOFPA看護奨学生) モナリサ・ラグシラ
この半年、私は本当にたくさんのことを学び、体験しました。最初は専門の勉強に入るというので少し緊張しました。その多くが実技試験で、主要教科の一つ看護の基本1) 手洗 2) 脈、熱、血圧などの測定 3) ベッド整備 4) 患者の身体の清拭については、幸いすべて合格しました。
ほかの科目も特に問題はありませんでした。2年進級時に留年し、再挑戦の機会をいただいたので、看護科の勉強だけでなく村の保健ボランティア活動でも精いっぱい頑張りました。
私たち学生を悩ましたのは、授業料の値上げのほか、学校対抗戦やフェスタでの遅刻、課題提出の遅れ、その他あらゆる機会に課せられる罰金の支払いでした。
私は友人を説得して、一緒に学生最高会議に訴えようとしましたが、みんな怖がって一緒に行動してくれませんでした。何かにつけて、学生たちからお金を取ろうとする学校のやり方に抗議したいとみんな思っているはずです。この国の教育機関は金儲け主義になっていると思います。
ブラコン村幼児教室を手伝うモナリサ
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1月には、ブラコン村の幼児クラスの子どもたちに紙と鉛筆、おやつを配る手伝いをしました。そのあと子どもたちに、体の各部分の名称を教えました。私の質問に得意げに声を張り上げて答えたり、みんな楽しそうでした。この幼児クラス担当の保健ボランティアさんは、ビラーン語で子どもたちに説明していました。同じ週に行われた村のフェスタには、役場の人も参加して大変盛り上がりました。
3月22日には、ブラコン幼児クラス卒業生19名のために帽子を手作りし、ガウンはレンタルしました。23日の卒業式本番では、子どもたちは父母や来賓に祝福されてとても嬉しそうでした。
3月29日にはパリンバン町バロンギス地区を訪ねました。サランガニ州内のPIHS保健ボランティアの皆さんと一緒です。新しくバロンギス保健組合に入ったメンバー対象にハーブ薬作り研修をしました。材料の薬草をはじめ、ハーブ薬製造に必要な材料費はすべて、バロンギス保健組合の耕運機貸し出し事業収益で賄いました。今年の青年部の事業、薬草モデル園で収穫した素材から、ターメリック、サンボン茶、グヤバノ茶などのハーブ薬が出来上がりみんな大満足でした。一部はジェネラルサントスでの販売用とし、残りはバロンギス保健組合メンバーで分けました。
パリンバン町での活動を終えた後、文具他の研修用資材を購入するなど、保健ボランティア研修の準備を始めました。研修内容の立案や記録はPIHSスタッフが担当しました。
ブラコン村については心配な話を聞きました。エルニーニョ現象による干ばつで、ヤシの葉の供給が減り、自主財源のヤシ屋根材作りがストップしたということでした。村の中心部から5−10qほど奥の山岳部に移り、生き延びる道を模索する住民もいました。4月末のブラコン保健組合の総会で、この件を話し合う予定です。
大変長い手紙になってしまいました。読むのが大変かもしれませんのでこの辺で終わります。看護学校での生活と、村の保健ボランティアの手伝いについて十分報告させていただけたと思います。
PIHSを通じて、私の看護大学での勉学を支えていただき両親とともに感謝しています。家族と村の仲間のために卒業まで頑張ります。今度こそ3年に進級できるはずです。今は夏季講習中です。夏休みの間にも単位が取れるので助かります。ご支援に感謝します。アラーのご加護がありますように!
(モナリサはこの6月には、General Santos Doctors’ Medical School 看護科3年に進級しました)
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