スララ国立農業大学の学生と植林
する今泉さん(右)エルクダ村で |
山に木がなければ雨水を保持する力が失われ土砂崩れや鉄砲水の原因となり、その被害は悲惨そのものである。そのうえ地下水も減少する結果、湧き水(泉)のもとが枯れる。生命維持に最低限必要な「みず」がなくなるのだ。このように貧困がさらなる貧困を誘引する。
アフリカやアジアで現在進行している砂漠化については、残念ながら「もはや手遅れ」と、私は悲観的である。しかし、フィリピンには希望がある。これらの植林の努力が実を結べばやがて森は回復するだろう。数10年かかるが。この旅で、その実感を得られたことが何より嬉しかった。ツアー参加者としてお伝えしたいことは山ほどあるが、すべて割愛させていただいた。しかし、同行4人のひととなりに接することが出来たことも、私に充足感を与えてくれるものとなった。ありがとう。 |