ビラーンの医療と自立を支える会(HANDS)


ティナラク織の伝承


むかしむかし、ボイ・ヘヌーというティナラク織の始祖である姫が、 

天空の若者に恋をして天に昇りました。地上の暮らしで使ったすべて 

の物を持って…。しかし自分が地上にいた証を残したくて、ボグール・ 

レムバッグというティナラク織の道具を地上に投げ返しました。それは 

『フー』という鳥の姿に変わり、今も夜になるとティナラク織の伝統を 

絶やさないようにと歌うそうです。 


ボイ・ヘヌーはティナラク織の模様を地上の女性たちに思い起こさせる 

ために、ニシキヘビを地上に遣わしました。さらにヘヌー自身も女性たち 

の夢の中に現れて、今も織り込む模様を伝えているということです。 


                             ―― ティボリの伝承より 


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