NPO法人 ビラーンの医療と自立を支える会(HANDS)

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ティナラク織について


ティナラク織はティボリ民族(T'boli)の伝統織物です。アバカの繊維の絣で、
バックストラップ(腰機 こしばた)という原始機(地機 じばた)で織られます。
糸を紡ぎ整経し、柄出しは生成りと赤の部分が染まらないように糸を括り
ます。そして最初に黒く染め、次に赤く染める部分をほどきます。黒はキナ
ルムの葉、赤はロコの根を煮出して使います。色が褪せないよう何度も繰り
返し染められます。

染め上がったら織り機にかけます。幅65cm長さ約10m。縦絣なので横糸は
すべて黒。織り上がるまで2ヶ月ほど要します。乾燥すると繊維が切れやすく
なるので、朝夕の湿気の多い時間にしか織ることができません。乾燥する
日中は、畑仕事など他の仕事をします。

織りあがったら布目を整えるために棒でのします。そして艶出しのために
タカラ貝でこすります。現地では貝のアイロンといいます。全工程に約3ヶ月
かかります。

自然染料に腰機、手仕事の数々で織られた布。ここミンダナオの山里に
流れる時間はまさにスローライフそのものです。


伝統柄(黒、赤、生成り)
伝統柄(赤、生成り)
伝統柄(多色)


アバカ (Abacca)について
アバカ (Abacca)について
ティナラク織の伝承
ティナラク織の伝承
ティナラク織の工程
ティナラク織の工程


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