保健ボランティアの能力向上及び医療保険加入推進事業
* 事業期間: 2011年4月 〜 2012年3月
* 事業総額: 897千円(うち助成金780千円)
* 受益者数: ミンダナオ南部沿岸部モロの村5村、子宮癌検診300名を含む延べ約500人。
* 主な成果物: 約300名対象の子宮癌検診により感染症患者の早期発見、衛生環境改善の研修参加者増加につながった。45名の医療保険加入は、モデルケースとして、貧困証明を受けて保険料無料の保険に加入する住民も少しずつ増えている。
村の保健ボランティアの鍼灸技術向上で、治療事例が増えてきた。
* 助成機関: 今井記念海外協力基金
<ビラーン通信2011年10月号より抜粋>
PIHS保健ボランティアの能力向上研修−トゥヤン村の参加者へのインタービューから−
Deng Bosikongさん(40歳の熟練ボランティア)
「指圧の知識が役に立っています。村の病人にマッサージをしてあげていたら、隣村からも声がかかるようになりました。またフィエスタでデモンストレーションもします。先日のフィエスタでは高血圧で意識を失った人がいたので、指圧で血圧を下げ、意識回復しました。その場には助産師も居合わせたのですが手をつけられず、あとでその技術はどこで教わったのか聞かれました。」
デンさんの研修歴は長いですが、積極的に指圧をするようになったのは今年度からです。どちらかといえばハーブ薬研修の方に関心があり、自宅にハーブ園も作りました。
「両方の知識が今役立っています。皮膚病の患者にはハーブの軟膏を渡していますし、喘息の子どもには、その軟膏を背中に塗りながら指圧のポイントを押しています。」
Rocaya Haridさん
(ハイスクール卒、家事手伝いの22歳)
「私はリーダーシップ研修が最も気に入っています。ファシリテーターになりたい。そしてコミュニティのひとびとをもっと元気づけたい。」と将来が楽しみな発言です。
東洋医療研修初体験の感想を聞くと、「怖かった。針を使うとは知りませんでした。そもそも指圧や針治療とは何かも知らなかった。」
PIHS代表のナプサさんによれば、とてもカンが良いので、東洋医療の基礎コースを終了したら上級コースを受講するべきだ、とのことです。
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