ゴムノキと樹間の高原野菜栽培を核とする 森林農業モデル事業
* 事業期間: 2012年4月 〜 2013年2月
* 事業総額: 1,776千円(助成金873千円、CMIP164千円、当団体FY基金739千円)
* 受益者数: サウスコタバト州スフ及びフィタク、直接受益者6世帯、
間接受益者60人(研修参加者、収穫などの労務費受給者)
* 主な成果物: 高原野菜の収益は世帯平均4.5万円、収穫などを手伝った住民も
約1万円の収入を得て、プランテーション企業に安易に土地を提供して
しまう事例が減った。現地CMIPに留保された収益の一部は、新規参加の
5世帯の始業資金となり、受益者は11世帯になった。急傾斜地には、
等高線状にゴムノキ900本、ナラ、マホガニーなど在来種苗木1,000本を
植えた。また、計2回の研修で有機農法の理念と技術を学んだ。
* 助成機関: 公益財団法人日本国際協力財団
<ビラーン通信2012年10月号より>
9月中旬、市場の動向をみながら出荷が始まりました。キャベツに続いてニンジンやピーマンの袋を満載した小型トラックが、山道を下ってジェネラルサントスのマーケットに向かいました。企業ではなく、村の仲間が栽培した野菜を満載したトラックを見た近隣住民は、農業資本に土地を貸さない選択があることを確信したようです。CMIPには、事業に参加させてほしいという希望や問い合わせが相次いでいます。
急傾斜地にはゴム苗木や在来種苗木も植えました。当面は高原野菜収入で、数年後からはパラゴムノキの樹液採取で生活を支えるという夢の実現に向けた一歩を踏み出すことができました。事業は2回目の収穫を終える2月まで続きます。(写真は人参選別作業)
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